失敗を防ぐためのDTF印刷・熱転写マニュアル
DTFカスタム熱転写シートを衣類やバッグ等のアイテムに定着させるには、家庭用アイロンまたは業務用ヒートプレス機が必要です。素材に合わせた適切な「熱」と「圧」を加えることで、プロ仕様の耐久性を実現できます。
1. プレス前の重要事項:温度設定の目安
生地の耐熱性に応じて設定を調整してください。
- 標準(綿など): 130℃ 〜 160℃(中温)/ 10秒 〜 25秒
- 熱に弱い素材(ポリエステル等): 120℃ 〜 125℃ / 12秒
伸縮性の高い素材、ポリウレタン素材などは、プレス時にDTFシートと生地の縮みにギャップが生じますので、高いか確率で印刷不良の原因になります。慣れないうちは、ご使用は控えて頂いた方が無難です。
2. アイロンを使用した転写手順
家庭用アイロンを使用する場合は、スチーム機能は必ず「オフ」にしてください。
- 予熱: アイロンを中温(120℃ 〜 160℃)に熱します。
- 生地の準備: 衣服を数秒プレスしてシワを伸ばし、余分な水分を飛ばします。
- 配置: DTFフィルムをデザイン面が下になるように配置します。
- 保護: フィルムの上にクッキングペーパー(ベーキングペーパー)を敷きます。
- プレス: アイロンを動かさず、体重をかけて垂直に15秒 〜 25秒間、強く押し当てます。
- 冷却: ペーパーを取り除き、フィルムが完全に冷めるまで待ちます。
- 剥離: 冷めたことを確認し、端から慎重にフィルムを剥がします。
- 仕上げ: 再度クッキングペーパーを載せ、5秒 〜 10秒間仕上げプレスを行うことで定着力が向上します。


3. ヒートプレス機を使用した転写手順
より均一な圧力と温度管理が可能なため、業務用機での加工を推奨します。
- 設定: 素材に合わせ 120℃ 〜 160℃ に設定し、設定温度に達するまで待ちます。
- 生地の準備: 衣類をセットし、数秒間空打ち(プレス)してシワと水分を除去します。
- 配置: フィルムを衣服の上に正しく配置します。
- 保護: フィルムの上にクッキングペーパーを挟みます。
- プレス: 10秒 〜 15秒間プレスします。
- 冷却: 完全に冷めてから、フィルムを剥がしてください。
- 仕上げに高い圧力で、5秒 〜 10秒再度プレスをします。
4. 長持ちさせるためのメンテナンス・注意事項
加工直後の取り扱い
- 転写後、少なくとも24時間は洗濯や生地を強く伸ばす行為を控えてください。接着剤が完全に安定するまで時間が必要です。
洗濯・乾燥
- 水温は60℃までの環境で洗濯可能です。
- 乾燥機を使用する場合は、プリント面を保護するために必ず衣類を裏返してください。
アイロンがけの注意
- プリント面へ直接アイロンを当てることは、耐久性低下や剥がれの原因となるため避けてください。
- アイロンをかける際は、必ず裏側から、または当て布(クッキングペーパー等)を介して行ってください。
【最新フィルムの剥離タイミングについて】
当店のシートは、熱いうちに剥がせる**「ホットピール」**に対応しております。
- ヒートプレス機をご使用の場合: 15秒間のプレス後、熱い状態ですぐにフィルムを剥がすことが可能です。
- 家庭用アイロンをご使用の場合: 温度ムラによる転写不良を防ぐため、従来通り**「完全に冷めてから」**剥がすことを推奨いたします。
まとめ:丁寧な工程がクオリティを左右します
DTFプリントは、最後の「冷却」と「仕上げプレス」を丁寧に行うことで、市販品レベルの強度が得られます。生地の特性を理解し、最適な条件でオリジナルの1枚を仕上げてください。
加工に関する不明点や、特定の素材への転写方法については、お気軽に当店までお問い合わせください。