DTF出力代行の業務を行う上で確認された、注意点と問題点を掲載しています。
1mm以下の細い線は、圧着・プリント不良の原因に
DTFの生産時、インクの付着した部分に糊のパウダーを定着させます。従って細い線にはパウダーの定着がうまくいかない場合があります。
印刷時に糊が無い部分は圧着されませんので、プリント剥がれの原因になる可能性が高くなります。
解決方法:デザインはなるべく太い線で、下地カラーが入っている場合のみ細い線が可能。
輪郭部 輪郭内透過 グラデーション ぼかし デザインの印刷
グラデーションやぼかしの透過印刷はDTFには向いていません。理由として細かい点で表現するグラデーションやぼかしは、バインダーパウダーの定着率が悪く圧着が困難な為、プリント剥離の原因となります。(下地にホワイトカラーが有る場合は定着します)
解決方法:グラデーションのデザインは別の印刷方法や工夫が必要です。
昇華による色移り
ポリエステルに使用される分散染料は昇華する性質があり、高温状態の環境下で繊維表面に染料が移動して移染が生じます。DTF印刷においても高温の圧着プレス機を使用する事が多く、ご家庭のアイロンでも同様に高温である事は変わりありません。
解決方法:ポリエステル系の素材を使用する場合は、濃色のプリントを使用する。
タンブラー乾燥が出来ない
DTFプリントで可能した場合、タンブラーでの乾燥が出来なくなります。品質表示を確認しましょう。
解決方法:無地のボディーや輸入品の品質表示ラベルにタンブラー乾燥が可能場合、品質表示ラベルの変更を行う必要があります。
蛍光・金・銀・インクのプリントが出来ない
DTFプリントの印刷は、C(シアン) M(マゼンダ) Y(イエロー) K(キープレート・ブラック) W(ホワイト) で表現が可能なカラーのみ印刷が可能です。
解決方法:特殊なカラーは専用の印刷方法を使用しましょう。
プレスの跡が衣類に出る可能性
これは、転写シート全てにおいて共通で、DTFだけの問題ではありません。圧着印刷時にプレスの跡が残ります。
解決方法:衣類全体にプレスをし直す・一度洗濯をする事で、プレスの跡は軽減されます。
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