【DTFプリント】ホワイト単体とカラー混在データにおけるサイズ統一とチョーク設定の注意点

DTF(Direct to Film)プリントにおいて、白単色(ホワイトのみ)のデザインと、フルカラー(カラー+下地白インク)のデザインでは、印刷用データの補正(チョーク処理/白版の太らせ・痩せ補正)の取り扱いが異なります。

本稿では、ホワイト単体とカラーデータが混在する場合や、リピート注文(追加オーダー)時に発生する「デザインサイズのズレ」の原因と対処法について分かりやすく解説します。

サイズ差異が発生する理由と結論

  • 原因: カラー印刷の下地に使う白インクは、フチのはみ出しを防ぐために「チョーク処理(白版をわずかに縮小/またはカラー側を拡大補正)」を行います。一方、ホワイト単体データは下地処理が不要なため、そのままのサイズで出力されます。
  • 混在時の注意点: ホワイト単体とカラーデザインを並べて印刷依頼する場合、両者のデザインサイズ感を統一するには、ホワイト単体側にもカラー版と同じチョーク補正幅を合わせる必要があります。
  • 追加オーダー時の注意点: 前回「ホワイト単体」で注文したデザインを、今回「カラー+白」で注文(またはその逆)する場合、同じデザインデータであっても仕上がりサイズに僅かな差が生じます。

1. ホワイト単体印刷とカラー混在印刷の違い

① ホワイト単体データの場合

下地としての白インクではなく、白インクそのものが主役のデザインです。カラー版との重なりを考慮した「はみ出し防止のチョーク処理」が不要なため、入稿された原寸データの輪郭通りに出力されます。

② カラー+ホワイト印刷データの場合

カラーインクの下地に白インクを積層して印刷します。白インクがカラーの外側にはみ出して白フチが見えてしまうのを防ぐため、データ上で下地白を少し小さくする(またはカラー側で太らせ補正を行う)「チョーク処理」が施されます。

2. 同時依頼時・追加オーダー時に生じる「サイズの不一致」

同時依頼時にサイズが合わなくなるケース

1シート内に「ホワイト単体のデザイン」と「カラー+ホワイトのデザイン」を同時にレイアウトして依頼する場合、そのまま処理するとカラー側だけにチョーク補正がかかり、ホワイト単体側には補正がかかりません。 その結果、同じ文字サイズや同じロゴであっても、仕上がりの線幅や全体寸法に微小な差が生まれてしまいます。見た目のサイズ感を完全に揃えたい場合は、ホワイト単体データにもカラーと同じチョーク設定(補正幅)を適用して合わせる必要があります。

リピート(追加オーダー)時にサイズが合わなくなるケース

過去に「ホワイト単体」でご注文いただいたデザインを、追加オーダーの際に「カラーデザイン」へと変更してレイアウト・入稿された場合も同様です。

  • 初回(ホワイト単体): チョーク補正なし(原寸通り)
  • 追加(カラーデザイン): チョーク補正あり(白版痩せ補正適用)

この場合、同じイラストやロゴであっても、前回の印刷物と並べた際に今回のカラーデザインの方がコンマ数ミリ小さく(または細く)見えてしまう現象が発生します。

3. 実務・データ作成における対策まとめ

同じデザインをホワイト単体・カラー混在で展開する場合や、追加オーダーを行う際は、以下の点をご留意ください。

  1. 同サイズで揃えたい場合のご指定: ホワイト単体とカラー版を混在して入稿し、サイズ感を厳密に揃えたい場合は、入稿時に「ホワイト単体データにもカラーと同じチョーク補正を適用」する旨をご指示ください。
  2. リピート注文時の仕様変更: 前回と配色や仕様(白単色 ↔ フルカラー)を変更して再注文される場合は、チョーク処理の有無によって前回の仕上がり寸法と僅かな差が生じる点をご理解のうえデータをご作成ください。